《PC不要!Linuxコマンド不要!》スマホアプリでWordPressサーバーを簡単に構築する方法

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UserLandというアプリを使用するとクリーンな状態からLinuxサーバーを構築できるのですが、やはり1からサーバーをセットアップするのは面倒です。

もっと誰でも手軽に導入する方法はないかと思い、Servers Ultimate Pro というアプリを使用して構築することにしました。

調べても情報がなかったのでかなり苦戦しましたが、結果としては、簡単に導入できますので手順をまとめてみました。

ちなみに、今回の手順では、PCを一切使わずに、Linuxコマンドを一切入力せずに、スマホだけでできます。

サーバー構築イメージ

サーバー構築イメージ

全体像を図にしてみました。Servers Ultimateというアプリを使って、サーバー(Caddy+PHP+MySQL)を作り、その環境でWordPressを動かします。

ローカルネットワーク内のスマホやPCなどから、WordPressで作成したブログを閲覧できるようになります。

また、上記イメージのサーバーはスマホやタブレットです。サーバーはスマホやタブレットのバックグラウンドで稼働するので、スマホやタブレットとしてこれまで通り普通に使えます。

理由は後述しますが、今回は例としてAmazonのFireタブレットを使用します。Fireタブレットは、スマートスピーカー(Amazon Echo)としても動くので、常時稼働させておき、その裏でサーバーを動かす利用想定です。

スマートスピーカーとして使う場合は、スタンドは何でもよいですが、スタンドにもなる純正カバーもあると便利です。

今回はFire 7 タブレットを使用して検証しています。

Servers Ultimate

Servers Ultimate は有料アプリで、Google Play版Amazon版があります。無料ではありませんが、Linuxの知識が無くても、一瞬でサーバーが出来上がりますので、購入する価値はあるかと思います。

Caddy+PHP+MySQLサーバーについて、5台の端末を使って様々な組み合わせで試しましたが、私の環境では、下記表のように正しく動作しない箇所がいくつかありました。

Google Play 版(7.7.52)Amazon版(7.1.16)
Android端末△(正しく動作しない箇所あり)×(エラーでサーバー起動せず)
Fireタブレット-(通常は使用できない)〇(正常に動作)

使用するAndroid端末や、Servers Ultimateのバージョンアップにより、上記動作結果が変わる可能性があります。

Google Play版とAmazon版でServers Ultimateのバージョンが異なることも影響しているかもしれません。

今回は正常に動作した組み合わせ(FireタブレットとAmazon版のServers Ultimate)を使用した方法で説明します。

ドキュメントルートにWordPressを配置

これ以降、Amazon Fireタブレットを使用した例で説明をしていきますが、基本的な流れは通常のAndroid端末でも同様です。

① ファイラーアプリなどで、ドキュメントルート(ブラウザ経由でアクセスする場所)用のフォルダを作成

Fireタブレットの場合は、ファイラーアプリの選択肢があまりありませんが、File Managerであれば問題なく使用できました。

自分でわかる場所であればどこでもよいのですが、今回は、本体ストレージに /www/html を作成しました

WordPressのリリースページから、5.0.8のzipファイルをダウンロード

WordPressダウンロード

執筆時点では、Amazon版 Servers Ultimate のPHPは5.5.15です。このPHPのバージョンでは、WordPressの現時点の最新5.4は動作しないので、5.0.8まで下げる必要があります。

Servers Ultimateアプリのバージョンアップにより、PHPのバージョンが上がれば、最新のWordPressを使えるようになるかもしれません。

なお、GooglePlay版のPHPバージョンは未確認です。

③ ダウンロードしたファイルを解凍する

④ 解凍した”wordpress”フォルダをドキュメントルートに移動する

ファイラーアプリによって、動作が異なるようです。

解凍結果が、”wordpress-5.0.8-ja/wordpress/…” のような場合は、”wordpress-5.0.8-ja” の中にある “wordpress”を移動します。

また、解凍結果が、”wordpress/…” のような場合は、そのままwordpressフォルダを移動します。

Servers Ultimate インストール

Servers Ultimate には、7日間しか使用できませんが、無料版もあります。(Google Play版Amazon版

This app will work for 7 days after which you will need to buy the paid version. You can only add two servers in this version.

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.icecoldapps.serversultimate&hl=ja

念のために、事前に無料版で動作確認をされることをおすすめします。

Google Play 版の場合は、表示が異なる部分があるかと思いますので、適時読み替えてご覧ください

① Servers Ultimate Pro (Google Play版 または Amazon版)を購入しインストール

② Servers Ultimate Pro を起動し、〔許可〕を2回選択し、〔OK〕を選択

権限許可

③ 〔Servers〕 を選択

Servers

④ 〔+ADD〕を選択

+ADD

⑤ 〔Caddy + PHP + MySQL Server〕を選択

Caddy+PHP+MySQLServer

⑥ Server Pack C が必要と言われるので、〔SHOW ON AMAZON〕を選択

Server Pack Cは無料です。

SHOW ON AMAZON

⑦ 〔アプリストア〕を選択し、〔1回のみ〕を選択

アプリストアで開く

⑧ 〔ダウンロード〕を選択

ダウンロード

⑨ インストールが終了したら、端末の戻るボタンで以下画面に戻り、再度〔+ADD〕を選択

+ADD

⑩ 〔Caddy + PHP + MySQL Server〕を選択

Caddy+PHP+MySQLServer

⑪ 〔GENERAL〕タブの〔SERVER NAME〕箇所に”wordpress”と入力。

これはサーバーを識別するための名前なのでなんでもよいです。

SERVER NAME

⑫ 〔CADDY〕タブの〔BROWSE〕を選択し、作成したドキュメントルート用フォルダを選択し、〔Enable PHPMyAdmin〕にチェックを入れ、〔SAVE〕を選択

CADDY設定
Enable PHPMyAdmin のチェックはなぜ必要?

WordPressのDBを作成するのに、phpMyAdminというツールを使用します。phpMyAdminは自分で準備することもできますが、チェックを入れるだけで利用できるので、ここでチェックをしています。

アクセス方法は、以下画面に表示されるように、URLのポート番号に2001を加えたものになります。

なお、WordPressの環境構築が終わったらこのチェックは外して問題ありません。

PHPMyAdmin情報

⑬ 開始ボタンを選択

サーバー開始

⑭ 権限を聞かれるので、〔許可〕を2回選択する

権限許可

⑮ サーバーを長押しする

サーバー長押し

⑯ 〔Information〕を選択

Information

⑰ 〔WIFI network〕箇所が、ブラウザからアクセスするURLです。これをメモしておきます。

URL

これでサーバーは完成です。このあとWordPressのセットアップを行います。

WordPress用データベース作成

ここからの作業は、Fireタブレットや、Android端末で引き続き操作をしても良いですし、ローカルネットワーク内の他のPCなどからでも作業可能です。

① メモしたURLのポートに2001を加えたアドレスにブラウザからアクセス

私のURLは http://192.168.11.30:8084/ だったので、8084に2001を加えて、http://192.168.11.30:10085/ となります。

② phpMyAdminが表示されるので、ユーザー名を”root”、パスワードは入力せずに〔実行〕を選択

ログイン

③ 〔ユーザー〕を選択

ユーザ

④ 〔ユーザを追加する〕を選択

ユーザを追加する

⑤ 〔ユーザー名〕〔パスワード〕を入力、ホストは〔ローカル〕を選択。〔同名のデータベースを…〕にチェックを入れて〔実行〕を選択

作成したDBにすべての特権が付与されるので、グローバル特権は不要です

ユーザーを追加する際の入力項目

ここで入力した情報はあとで使用しますのでメモしておいてください。画像の通りに入力した場合はメモ不要です。

これで、WordPressで使用するMySQLユーザーとDBが作成できました。

次は、WordPressをセットアップしていきます。

WrodPressセットアップ

① メモしたサーバーのURLにブラウザからアクセス

私の場合は、http://192.168.11.30:8084/wordpress/ になります。

アクセスすると、http://192.168.11.30:8084/wordpress/wp-admin/setup-config.php にリダイレクトされます

② 〔さあ、始めましょう!〕を選択

さあ、始めましょう!
エラーがでたら?

以下の表示が出た場合は、WordPressのバージョンとPHPのバージョンがあっていません。PHPのバージョンを上げるか、WordPressが動作するバージョンまで下げる必要があります。

Your server is running PHP version 5.5.15 but WordPress 5.4 requires at least 5.6.20.

③ DB作成時に入力した、MySQLのデータベース名(ユーザー名と同じ)、ユーザー名、パスワードを入力。それ以外は下記の通りにし、〔送信〕を選択

DB情報入力

④ 〔インストール実行〕を選択

インストール実行

⑤ ブログの名前など、任意の名前を入力してください。ローカル環境のサーバーですが、一応、〔検索エンジンがサイトを…〕のチェックを入れて、〔WordPressをインストール〕を選択

WordPressサイト情報入力

⑥ 〔ログイン〕を選択

ログイン

⑦ ⑤で入力したユーザー名とパスワードを入力し、〔ログイン状態を保存する〕にチェックを入れて〔ログイン〕を選択

ログイン情報入力

⑧ この画面が表示されれば完了です

完了
WordPressをバージョンアップしようとするとどうなる?

Servers Ultimate Pro Amazon版のPHPバージョンが古いので、今回はWordPressの5.0.8を使用しました。最新版にアップデートしようとすると、以下のようなコーションが表示され、アップデートできません。

Servers Ultimate Pro Amazon版のPHPバージョンが上がればWordPressのバージョンも対応バージョンまで上げられるようになります。

アップデートした場合の画面

ちなみに、今回使用した端末のIPアドレスを、無線LANルーターの設定で固定化すれば、毎回同じアドレスでアクセスできるようにもなります。設定方法は無線LANルーターごとに違いますので、マニュアルなどでご確認ください。

まとめ

WordPressを動かすためのサーバーを1から構築する方法は、以下の記事でまとめましたが、Linuxの知識も必要なのでハードルは高いかもしれません。

しかし、今回の方法はコマンドライン(黒い画面)を一切に使わずに構築できるので、誰でも短時間でサーバーを構築できるのがポイントです。

忙しくて時間が無い方や、サーバーを作ってみたいけど、ハードルが高いを感じていた方は是非お試しください。

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